22:30

 

 

真夜中に、雨まじりの雷まで鳴り出しました。

 

鋭い光が走る。ガラス越しに、その光が反射して眠りが遠のく。

外の様子を見れば、暗闇の中、稲光が走ります。

お隣で、爆睡中の奥様は高鼾(ねいろ)で、熟睡されています。

こんな雷の音でも、平気で熟睡される人はめずらしい。

私は雷の音におびえながら妻の顔を見ては腹立たしくなる始末です(笑う)。

その妻の顔を見ながらイビキの音にも笑いが出ます。

 

自分の寝言で目が覚める、ま、良くある話です。

自分の鼾(いびき)で目が覚める。ま、良くある事です。

今日もそれかな?と眼覚めたものの、はて?

鼾(いびき)は、私が起きても依然鳴り止まず!

見れば、隣で寝ていらっしゃる奥様が、その原因、発生元。

気持ちよく熟睡して爆音と共にすべて夢の内部の状態。

“ グ~ ス~ グォ~ ス~ ”

気持ちよさそうに花鼾のセレナーデ。

横から見れば私の妻は、ま、そこ、そこに美人であり、歳を取っても私よりお強い人である。

(腕力が)

 奥様の鼾(いびき)に我慢出来ずに、そーと、そーと。

手を伸ばし奥様のお鼻をつまみに行くと奥様のお顔に私の顔が異常接近。

奥様のお鼻をツマミながら、まじまじとそのお顔を見る。舌で舐められる距離。

舌でお鼻をペロリ。

と、その時、奥様のイビキが止み。

眼が、パチクリ開いて私のお顔を眠気眼(まなこ)で見られる。

“ まあ、如何したんです!”

お鼻どうしが触れ合う距離に妻が如何勘違いしたのか私の顔を見ながら、意味有り気なお言葉。

私としたら、急に奥様が目覚められてビックリ。
何のヤマシイ事もしていないのに心が動揺気味。

“ うん、そうなのだ ”

その言葉が誤解を招いた。(何故、その言葉が出たのか未だ分からず!)

奥様の寝息が静かになるも、それから少し時間が空いて奥様が私の蒲団に忍び込まれた。

そして久しく睦み合い、心地よい疲労で二人ともお昼まで爆睡。

夕食が豪華な食卓になったのも頷けます。

そして、お酒も特別な、お品が出て来ます。

美味しい食事で、ウィ~。

夢の出来事もお酒で、ウィ~。

 


うん、そうなのだ。

 

 


その言葉が幸せを呼ぶ。