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酒を呑む。

 

我が家で呑む。

庭が見渡せる、離れの部屋で静かに呑む。

その部屋から、庭、畑、と見渡して、その先に川が流れている。

バブルの頃は、川も汚れていたが、今は濁りが消えて澄んでいる。

時々、その川で釣りをする。

私の専用の釣り場を作っている。そこで、日がな一日釣りをする。

釣り場が家の前にあるので、奥様が必要な用事がある場合はお声が掛かる。

その時は、釣りを止めて家に戻り、用を済まして、また釣り出す。

今年の夏は猛暑だったせいか、あまり釣りをしなかった。

そして、畑仕事がある時は釣りも出来ない。

釣りをする時は、必ずと言っていいほど酒を傍に置いて釣りをする。

酒の肴は奥様が作って下さる。それを持参して、食べながら、呑みながら、釣りをする。

別に、釣果は気にしない。

釣れようが、釣れまいが気にしない。要は、何もすることが無いので、釣りをするだけの事だ。

結果は釣れたら、奥様がお喜びになるだけの事。

捌(さば)くのは、私の役目。

これでも、魚をさばくのは上手いものだと思う。

一日のうちで釣果は、朝方と夕方頃が良い。

でも、大物が掛かるのは時間に関係ないみたいだ!

鯉の大物を釣り上げた時は、お昼頃だった。

川魚は、料理次第で美味しくいただける。

奥様の腕の見せ所です。

奥様は料理がお得意なので助かります。

釣った魚が、美味しい肴に変わります。

喜ばしい。

 

奥様のお考え一つで物事が進む。

畑仕事が無い場合は、釣りができるが、そうでない場合は酒も呑めず、力仕事が一日続く。

今日は釣りをしょう。

私は、そう思うが、今日の奥様のお考えは如何だろうか?

朝の気温も快適になって来た。

出来れば、釣りをしたいのだが!

奥様は、台所で朝食の準備で動き回られている。

美味しい香りが漂う。

 

老夫婦の朝は、早い。

 

 

さて、今日は。